みなさんこんにちはCLUB CROWDです。
毎日暑いなかで、あいかわらず肺炎も猛威を振るっていますがお変わりありませんか?
一昨日は生まれつきの脳性マヒがありながらも柔道、格闘家を目指していたK君のお話をさせて頂きました。
あんなに明るく楽しくてパワフルだったK君の突然の訃報が信じられ無かった私でしたが
その彼は沖縄からわざわざ駆け付けて下さったグルクンマスクさんを始め格闘技道場の仲間や、
若い頃から一緒だった施設の仲間や職員、多くの人びとに見送られて旅立ってしまいました。
グルクンマスクさんとはお通夜葬儀とタイミングが合わず、帰阪中に直接お会いする事は叶わなかったのですが
この件で久し振りに連絡を取らせて頂いたきっかけもあり
K君の車椅子を見て心に決めた事を沖縄に戻られてから話させて頂きました。
K君の車椅子、今もK君が乗っているように思えてならないボロボロの車椅子
この車椅子を綺麗に直して一緒にK君の魂を乗せて外国へ旅立たせてあげたい
好奇心とチャレンジ精神が旺盛で、人懐っこく誰にでも優しかった彼ならきっと喜ぶはず
学校の先生の有志の皆さんで作られているバリアフリー教育ネットワークというグループがあり
途上国へ再生車椅子を送る廃棄車いすリサイクルプロジェクトという活動をされていて
教育機関ではないのに関わらず先方のご厚意で参加させて頂ける事になったこと
そんな話をグルクンマスクさんにさせて頂いたところとても共感頂き
「もうすぐ琉球ドラゴンプロレスが大阪に行って大会を開きます。
よかったら時間を設けますので試合の間の休憩時間を使って観客の皆さんにお知らせしてはどうですか?
ムーブメントを起こしましょう」と言って下さいました。
そして喜び勇んでK君(車椅子)と一緒にグルクンマスクさんがお膳立てしてくれているアゼリア大正へ
直前までリングの横で説明させていただくものと思っていたら
アナウンスがかかりリング上へ呼ばれ、なんとプロレス世代の人間には憧れのマイクパフォーマンスをさせて頂く事に!
始めは車椅子と見慣れないオッサンがリングに上がって何やら言い出すので
客席から戸惑いの空気が伝わってきてマズイなぁと思いながらも必死で思いを伝えると
皆さんからも熱気が返ってくるのが感じられ最後には大きな拍手を頂く事になり思わず目頭が熱くなりました
リングを降りてからも次々に声をかけて頂き
皆さんから応援して頂ける心強さを頂く事ができました。
グルクンマスクさんからも
一緒に頑張りましょう!と声を掛けて頂き
その後少し時間がかかりましたが、いよいよ活動の拠点となる法人が設立される時には
グルクンマスクさんも琉球ドラゴンプロレスを代表して活動へ参加して頂ける事になりました。
K君の車椅子はあまりにも痛みが酷く
代わりのパーツがなかなか出てこないので
2年経った今も作業場でバラバラに分解されたままの状態です
一時は活動を危ぶまれましたが、
法人を設立して活動を続けて行く事になったので
いつか必ずK君の車椅子にはK君の魂と一緒に海外へと行ってもらい
向こうの人と一緒に駆け回ってくれる事を夢にみてこれからも頑張っていきます。